親も子もラクになる。不登校の明るい捉え方
- 【NPO法人CORUNUM】 HP事業担当者
- 3 日前
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最終更新日:2025年12月9日

こんにちは!NPO法人CORUNUMです。
突然ですが、皆さんは「不登校」についてどのようにお考えですか?
もし、皆さんのお子様や身近な子どもが「もう学校行かない!」と言ったら、皆さんはどう思い、どう声をかけてあげるでしょうか?
不登校の子どもたちへの対応に正解はありません。
今回は、ボランティア活動で子どもたちと触れ合い、社会福祉を学ぶ学生と一緒に、子ども不登校についての新しい捉え方を皆さんと一緒に考えて行きたいと思います。
1なんで学校に行きたくなくなる?
いきなり、子どもから「学校行かない。」と言われたら、学校で何があったのか不安になりますよね。
実は不登校の生徒数は、年々増加しており、子ども達が不登校になる原因は、SNSの利用拡大や多様性の尊重の風潮に合わせて、多様なものに進化しています。

例えば、友人やクラスメイトとの人間関係が原因で学校に行かなくなったり担任の先生との相性が悪い。勉強についていけず恥ずかしい。SNSやYouTubeの影響で「自分らしく生きる」という情報に触れ、学校に行かなくていいや。と思うようになる。など様々な原因が挙げられます。
当たり前のことですが、子どもたちが抱える問題は一人一人違います。もし身近な子どもが学校に苦手意識があるようでしたら、まずは子どもたちの気持ちを聞いてあげてください。
その時に子どもの気持ちを否定することは厳禁です。
子どもの考えが自分の考えと違うなと思っても、一度子どもの意見を受け入れてあげてください。きっと子どもたちなりの思いや考えがあるはずです。
2不登校は「逃げ」ではなく「選び直し」!
冒頭でも質問しましたが、皆さんのお子様や身近な子どもが「もう学校行かない!」と言ったら、皆さんはどう声をかけてあげるでしょうか?
子どもたちへの心配・不安な気持ちから「学校に行きなさい!!」と突き放してしまう人も少なくないのではないでしょうか?
不登校という言葉には、どこか「後ろ向き」「逃げている」というイメージがつきまといがちです。ですが、今の時代、その考え方自体がもう古くなりつつあります。
子どもたちは、ただ学校に行けなくなったのではなく、“自分の心と体を守るために、一度立ち止まった”だけなのかもしれません。
学校は本来、子どもが安心して過ごせる場所であるべきですが、環境・人間関係・学習のペースなど、合う子もいれば合わない子もいます。
大人でも職場の環境が合わなかったり、部署が合わなかったりするように、子どもにも「このクラス、この雰囲気、このタイミングはちょっと無理かも」という時期があって当たり前です。
そして、不登校の期間は「空白」ではなく、むしろ自分のペースを取り戻すための大切な時間になります。
学校にいる時は気づけなかった自分の気持ちを整理したり、好きなことを見つけたり、ゆっくりエネルギーを溜めたりすることができます。立ち止まるからこそ見える景色があって、それは決して無駄な時間ではありません。
「学校に行かなきゃいけない」という一本の道しかなかった時代から、今は「学校以外にも学べる場所がある」「自分に合う環境を選んでいい」という時代に変わりつつあります。
だから不登校は、逃げではなく、“自分に合った生き方を選び直すための一歩”なんです。
3不登校でも選択肢はたくさんある!
不登校になると世の中の選択肢が一気に“なくなる”と思われがちですが実際はその逆で、不登校になった瞬間に“選べる道がものすごく増える”時代になっています。
たとえば フリースクール。
ここではテストや提出物に追われるのではなく、趣味や好きな学びを中心に、自分のペースで過ごせます。雰囲気がゆるくて、人との距離感も心地よい場所が多いのが特徴です。
外に出づらい子にとっては、オンラインスクールという選択肢もあります。
自宅で安心しながら、必要な学びはしっかり受けられる。通学のストレスが減るだけで、顔つきが変わる子もいます。
人とゆっくりつながりたいなら、居場所カフェや子ども食堂。勉強よりも「温かさ」や「安心感」を大事にした場所なので、話さなくてもいていい、座っているだけでいい、そんなやさしい空気が流れています。
さらに、地域には 学習支援 や ボランティア教室 も増えています。
無料〜低価格で参加でき、勉強を教えてくれるだけでなく、ちょっとした相談相手になってくれる大人も多いんです。
「不登校=道が閉ざされる 」ではなく、不登校=“たくさんの選択肢”と出会えるチャンスかもしれません。ぜひ皆さんの地域の”選択肢”を検索してみてください。
4周囲の明るいサポートが必須
不登校の子どもにとって、いちばんの支えになるのは、実は「親や周囲の大人の関わり方」です。
厳しく背中を押すよりも、そっと隣に立ってくれる存在が、子どもの心を大きく支えてくれます。
不登校の子どもたちからしたら、自分は一人で取り残されている。と感じているかもしれません。
自分と同い年の子どもは学校に行っているのに自分は一人…と言う不安や焦る気持ちを持っているはずです。
そんな時に大切なのは、「無理に学校へ行かせない」ことではなく、「一緒に選択肢を探す」 という姿勢。
大人が寄り添いながら探してくれるだけで、子どもは「一人じゃない」と感じられます。
そして、小さなことでも “できた” をちゃんと褒める ことも大切です。朝起きられた。外に少し出られた。好きなことに集中できた。など、誰かが気づいてくれるだけで、子どもは自信を取り戻しやすくなります。
このような小さな成功体験を積み重ねられる環境をつくり、「できたかもしれない」という手応えが一つでもあれば、子どもは自分から次の一歩へ向かう準備ができます。
さらに、子どもの“好き”を応援することも大切。ゲームでも、絵でも、料理でも、音楽でもいい。「好きなことがある」というのは、生きるエネルギーそのもの。それが自信や将来の選択肢につながる子は少なくありません。
5まとめ
現代の不登校は、「怠け」でも「問題行動」でもなく、環境・心・体・価値観が複雑に絡み合った結果の“自然な反応” です。
しかも今は、「学校以外の場所でも学べる」時代に変わりつつあります。
だから、以前のように“不登校=ダメなこと”とは言えなくなっているのです。こんな社会の変化に合わせて、私たちも子どもたちを適切に支えることが大切です。
この記事を通して、不登校の方やその家族の皆さんが自分のペースで生活ができるようになることを祈っています!他にも関心のある方は、以下の記事も併せてご覧ください!



