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「福祉って,もっと自由で面白い」一学生が挑んだアートと福祉の融合体験日記ー

  • 執筆者の写真: 【NPO法人CORUNUM】 HP事業担当者
    【NPO法人CORUNUM】 HP事業担当者
  • 7月16日
  • 読了時間: 7分

こんにちは、CORUNUM元代表理事の桐原です。


今回はCORUNUMで約3年間活動してきた私から、コルナムのテーマであるアートと福祉について皆さんが社会福祉をより身近なテーマとして捉えてもらえるような話が出来ればと思います!


よろしくお願いいたします。




はじめに


今回のテーマは「アートと福祉」ということで、CORUNUMがとても大事にしている価値観ですね。ただ、アートと福祉というのは似ても似つかない存在、、。


なぜCORUNUMではアートと福祉をコラボさせて活動しているのか、その意味について考えていきます!



まず簡単に改めて私について自己紹介をさせていただきます。

私、桐原知希は特定非営利活動法人CORUNUM初代代表並びに学生団体CORUNUM二代目代表としてコルナムの活動を支えてきました


2025年7月現在は普通の企業の会社員となり、陰ながらCORUNUMを応援しています!新入社員は転勤も多く、バタバタした生活を送っていますが、時間に余裕が出来たときにCORUNUMの活動を振り返ってのブログも書いてみたいと思っています!



「アートと福祉」


福祉について

皆さんは福祉と言ったら何を思い浮かべますか?

福祉というのはとても幅広いテーマで高齢者福祉や児童福祉・障害者福祉と様々です。


私もCORUNUMに初めて所属した際には、福祉といわれて児童福祉を想像していたのですが、3年前の当初は海外のストリートチルドレンのこども達とのかかわりが多かった印象です。


ちなみに「福祉」という言葉は二つの漢字から成り立っていますが、それぞれ「幸せ」という意味を表す漢字です。このことからみんなが幸せになれるように、共生していきましょうというのが福祉の根幹の考え方であることは間違いありません。


その中でも社会とのかかわりの中で生まれる福祉を社会福祉というわけですが、漢字が4文字になると急に難しくなったような気がしますね!!


社会福祉というのは私たちが生きていく中で生まれる他者や社会との関係性の中で存在する福祉活動ことです。通常の社会生活や資本主義社会の中で活躍したり、目立ったりする人だけではなく、社会に生きるすべての人が幸福になれるようにサポートする仕組みを指します。


最近ではウェルビーイングという言葉を使って、社会福祉を生業としていない人でも関わりやすいように言い換えられていることもありますね。


ウェルビーイング、初めて聞いた!という方は下記のサイトをご覧ください。https://www.mext.go.jp/kaigisiryo/content/000214299.pdf



アートについて

では次にアートについてです。アートは皆さん生きていく中でどこかで触れることでしょう。小学校の図画工作や中学高校での美術の授業、得意不得意はあるかもですが、誰もが体験する事象かと思います。


では、ここでまた質問です。目の前に紙と絵の具、もしくはペンタブがあったとして、自由に絵を描いてくださいと言われたら何を描きますか??


皆さんそれぞれですよね。好きなアニメのキャラクターを描く人もいれば、自画像を描く人もいれば、どこかで起きている戦争を題材にして絵を描く人も、今見ているスマートフォンやパソコンを題材にして絵を描く人もいるかもしれません。


ただ、皆さんに共通していることは絵を描くのに、何を描こうか考えて、描いた絵は誰かに何かを伝えるツールになるということです。


絵というのは自分の感情や現実の風景・趣味などなんでも伝えられます。たとえ私みたいに絵の苦手な人が描いたと犬にしか見えないたぬきだとしても言葉を足して、たぬきだと主張することで「この人は絵が苦手」ということが伝わります


描いた絵をお互いに見せ合う人たち

福祉において、この「伝える」ということは非常に重要です。例えば言語が伝わらない状況では今は翻訳アプリや相手の表情で感情を判断すると思いますが、絵を使ったらそれだけでは気づけなかった事柄に気づくかもしれません。


また高齢者の方で言葉を発するのが難しくなってしまった人は手記によって事柄を伝えるでしょうが、絵を使うことで手記だけでは生まれなかった趣味の会話が生まれるかもしれません。



このようにアートというのはあくまで補助ではあるものの人の感情や想いを伝えうるツールとなるわけです。


福祉というとどうしても介護や病院など何か処置をすることを考えがちですが、福祉においては全ての人が「幸せになること」が目的なので会話を増やし、心を通わせることも必要です。


福祉とアートについてもっと知りたい!という方は下記のページをご覧ください。




CORUNUMについて


そこでCORUNUMでは様々な福祉事業所に訪れて学生や子供たちとご利用者様が心を通わせるための交流会や絵画教室を定期的に開催しています!学童や介護老人施設・児童福祉施設まで、いろいろな場所で開催してきました!




中にはその交流会が街のイベントのようになり、月替わりで町の人たちが参加してくれる施設もあります。


このイベントは約3年前、私がCORUNUMに入団してすぐに企画が始まり、現在副代表の吉田さんを初め、多くの方の協力を経て広げてきました。


現在では首都圏中心の20施設以上で定期開催しており、施設の方やご利用者様だけではなく参加してくださる町の方やボランティアの方からも非常に好評価いただいております!


私たちCORUNUMは首都圏多数の大学や高校・専門学校から集まった学生を中心とした団体なので、企画の幅が広いことが特徴です!


ワークショップからアートの企画・音楽の企画など、アートと福祉を中心テーマとして交流会では多数の企画を運営しています!



あなたが創る「アートと福祉」


私たちは社会と福祉をアートで繋げる架け橋になりたいと考えています。


介護老人ホームや児童福祉施設は普段、関わることの少ない人が多いのではないでしょうか。親族や友人が入所していなければ福祉の施設に足を踏み入れたことがないという人も多いのではないでしょうか。


特に現代では商店街や町の祭りなどが地域連携と共に失われ、固定された価値観の中で生きていく人が多いのが現実です。ただ、街の景色や時代の流れ、技術の進歩があったとしても、社会が崩壊しない限り社会福祉は存在し続けます


学校生活や社会生活での閉ざされた関係ではなく、一歩街に飛び出して私たちと共に持続可能な社会の創出を目指してみませんか?


一人でも多くの方が私たちの活動に賛同して、ボランティア・スタッフとして活動してほしいと思っています!





私も社会人となり学生とは違って組織が形骸化していることを感じています!あなたが今の仕事や学校生活が辛いと、マンネリ化していると思ったときに参加して元気が出るような活動になるように私たちはアートで福祉を盛り上げていきます



「アートと福祉」の今後の展望


アートと福祉が地域社会の中心地となることが未来のあるべき姿なのではないかと思っています。


福祉というと少し距離を感じていた方でも「アートなら!」と、「お話しするだけなら!」と福祉と携わるきっかけになってくださったら幸いです!


また、少しでも活動に興味を持ってくださった方はボランティアとしてCORUNUMの活動に一日だけ参加してくださると更に興味が湧いてくると思います!交流会は友人や家族で気軽に参加できる場所です!




今回伝えたかったことはずばり!「あなたにも関われる福祉がある」私も3年間CORUNUMで活動してきましたが、福祉のことは最初何も知りませんでしたし、冒頭申し上げたように絵は描けません!



日本全国がアートで社会に繋がりを作れた時、日本はもう少し福祉が発展した国になると思います。処置をするだけが福祉ではありません。福祉をもっと身近にして誰もが参加できるような福祉と活動を私たちは創り上げていきます。



CORUNUM

NPO法人CORUNUM ~アートを通じた共生社会の実現へ~

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