「自分のため」から入る社会貢献。評価者は先生ではなく「社会」だった! 〜CORUNUM毛塚正崇さんにインタビュー
- 2月28日
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最終更新日:2026年2月28日

ボランティアというと、「こんな社会貢献がしたい」といったある意味崇高な目標を掲げて取り組んでいるというイメージはありませんか。
私自身も様々な場所で、「ボランティアは自己犠牲によって社会貢献する手段ではないのか」と言われることがあります。
では果たしてそれは真実なのでしょうか。今回はボランティアをする学生に目的や意識などを伺うべく、NPO法人CORUNUMのメンバー・毛塚正崇さんにインタビューをさせていただきました。よろしくお願いします。

「学校」の枠を飛び越え、NPO法人へ。ボランティアに参加するきっかけ
―—Q まずは毛塚さんがボランティアに参加するようになったきっかけを教えてください。
私は高校生の時にこのNPO法人CORUNUMに入りました。
通っていた中学校や高校が、グループワークや発表機会などを重視する校風だったので、議論をしたりするのには慣れていましたね。
しかし、学校での議論は「その場で発表して終わり」のものが多く、そこから先が見えにくかったんです。ここでのスキルが社会で本当に役に立つのかも確信が持てなかった。
社会という場でこれらを実践する場所が欲しいと考え、たどり着いたのがこのCORUNUMでした。もともと、短期間のワークショップや、スピーチコンテストといった、一回限りの取り組みにはいくつか参加していたので、次は長期的にやってみようと思って団体に所属する決断をしました。
とはいえ、所属する前は正直、「この人たちはどうやってモチベーションを保っているのだろう?」や「怪しいのではないか」といった気持ちも少なからずありました。でも、思い切って飛び込んでみることにしたんです。
――Q 所属しはじめた当初はどのような取り組みをしていましたか?
まず初めは営業の担当になりました。
ただアートを作るだけで終わるのは嫌で、事業者の方にしっかり『提案』をして、自分のスキルアップに繋げたかったんです。
よその大人と直接やり取りする機会なんて学校にはないので、新鮮でしたね。何十件も営業メールを送りました。ある日、そのメールが一件返ってきたので、それ以降はその一件の案件を動かしていくようになりました。
部活・授業・アルバイトとの両立。今やっている活動のインタビュー
――Q 今団体ではどのようなことをしていますか?
私は児童と高齢者が集まる多世代施設でのイベントの企画と運営を行っています。
この施設では、先方から施設の悩みをお聞きして、それに対してイベント内容を考えたりしています。たとえば、「施設の入り口付近が暗いという」悩みに対して、イベント参加者と一緒にタイルをデザインして、玄関に貼る企画を提案し実現しました。自分が悩みを聞いて、それについて考えて、実現まで裁量を持って取り組める。このことにやりがいを感じています。
最後まで担当していると、先方から「資料が綺麗だね」とか「場を回すのが上手いね」といったお褒めの言葉をいただいたときの嬉しさは格別です。
――Q 1週間の稼働時間はどのくらいですか?また他の活動との両立はできていますか?
実は、大学の授業が週15〜20コマあり、さらに週2回のゴルフ部、週2回のアルバイトもやっています。
それでも、ボランティアに使う時間は多くても月16時間(週4時間)くらいなので、うまく棲み分けはできています。先方との打ち合わせは日中なので、大学の空きコマを活用するなど、タイムマネジメントの練習にもなっていますね。
「一人では不十分」予定調和では効かない実際の現場での失敗・成長
――Q 毛塚さんの中で、これまで活動をする中で気づきや学びなどはありましたか?
先ほど紹介したタイルの作成を実施した際、スケジュールが間に合わなくて、後ろにずれ込んでしまったということがありました。
自分の計画性の不足などを痛感させられる機会でしたが、これも全体を見通す立場であるからこそ得られる学びであると思います。
また、私はサッカーチームとの共催イベントの担当者もしています。
このように担当を持つ中において、グループでの打ち合わせを行う機会も多いのですが、人が集まると新しい考え方が生まれるなとつくづく感じます。自分のアイデアの限界を感じることもあります。特にボランティア団体ではみなが何かしらの目標や想いを持ってやっています。
かつて学校でグループワークをするよりもずっと活発な議論ができているという実感があります。
「自分のため」からの社会貢献活動
――Q 毛塚さんの中でこの団体に所属する意義はどのように感じていますか。
私の中では、ボランティアは「自分を削って何かを与える場所」というよりは、むしろ「無料で成長させてもらえる、お得な自己投資」というイメージが強いです。
相手の悩みをヒアリングして提案する技術もそうですし、さまざまなバックグラウンドを持つ仲間もそう。営業や資料作成のスキル、リーダーシップに関するノウハウなどもそうでしょう。そんなさまざまな学びが自分の中にあり、さらにその活動が結果として社会を少しよくすることにつながるのであれば、それは素晴らしいと思います。
「ボランティアやってる人って自己満だよね」と言われることもありますが、それは否定しません。
でも、その自己満が自然と誰かのためになる好循環を生んでいるんです
――Q 将来のキャリアなどは念頭に置いて活動していますか?
もちろん、たとえば就職するとなった時にこの団体で培ったスキルや経験が大いに役に立つと思います。
ただ、それが「所属してました」といった肩書としてではなく、目にみえる結果として提示したいと思っています。CORUNUMのことを話さなかったとしても伝わるよう、ここでの学びを自分のものにしていきたいですね。
最後に、迷っている学生にメッセージをお願いします
――Q 最後に、迷っている学生にメッセージをお願いします。
私はこれまで、順番に段階を踏んで活動してきたと思ってます。
たとえば、いきなりフリートークにチャレンジするよりは、人前で話すのに慣れる→スピーチに慣れる→アドリブができるようになる→フリートークができるようになる、といった形で順番にやっていけば、難しいチャレンジも意外に達成できたりします。
だからこそ、まずは今の自分の一歩上のチャレンジをしてみようとすることが大事なのではないかと思います!頑張ってください!
今回は毛塚正崇さんにインタビューをさせてもらいました!ボランティアに参加する学生のある意味本音が聞けたのではないかと思います。ぜひみなさんもチャレンジしてみてください。最後までご覧いただきありがとうございました。



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