【必読!】この団体で実施している多世代交流会に参加する方法と、高齢者と接する上で知っておくべきこと
- 【NPO法人CORUNUM】 HP事業担当者
- 7 日前
- 読了時間: 9分
最終更新日:2025年10月27日

はじめに
こんにちは!NPO法人CORUNUMです。
この記事では、主に弊団体主催の高齢者施設におけるイベントに参加される方に向けて、参加に至るまでの流れや、事前に準備しておくべきこと、さらに知っておくべきことや考えておくべきことを紹介します。
高齢者の方々との接し方などを事前に把握し、より有意義な時間にしましょう!
NPO法人CORUNUMが実施する多世代交流会の概要
事業の紹介
弊団体が実施している多世代交流会の概要について紹介します。
この団体では関東地方の12の高齢者施設で交流会を実施させていただいています。
10名程度でSOMPO系列の高齢者施設を訪問させていただき、そこに入居されている方と交流を行います。
それぞれのイベントにおいては、団体の学生メンバーに加えて、ボランティア募集ツールで募集した単日ボランティアの方々にもお越しいただいています。
この記事をお読みの方はおそらくこちらの単日ボランティアとして来られる方であろうと思います。
イベントで何をしているのか
高齢者施設で実施している交流会では主に「レクリエーション」と「食事」を実施しています。
レクリエーションにおいては高齢者のみなさんと工作などのレク企画を1時間程度実施し、その前後で高齢者の方々と一緒に食事を食べながら交流します(食事がない施設もあり)。
このように高齢者の方と学生が一定の時間をともにしながら、入居者様のQOLの上昇を目指すとともに、私たちが今後直面するであろう少子高齢化の時代でいかに生きるかを考えさせられる機会でもあります。

団体は何をしているのか
弊団体には高校生・大学生が100人程度所属しており、この交流会を担当するメンバーは約30名ほどおります。
私たちは当日の参加に加えて、上で紹介したレクリエーションの企画作成や準備、また先方との打ち合わせ等を実施しています。
運営などに関心がある方も多く、単日のボランティアとして参加した上で団体に入られる方も多くおられます。
当日までに準備しておくこと
ここからは私たちの実施するイベントに参加する前にしておくべき準備を紹介します。
準備とは言いつつも、当日のレクリエーションの準備や先方との連絡は事前に団体で実施しておりますので、準備の中心はこころの準備であります。
ご自身の自己紹介を考えておこう
お互い初対面でありますから、高齢者ー学生間のみならず、学生同士のコミュニティも広げたいと考えるところであります。
また高齢者の方々から「きみは誰だ」と言われることも多くあります。
そのような際にちょうど良い自己紹介やネタを準備しておくと、当日の交流がスムーズです。
(補足)
自己紹介を考えるにあたっては「他との違い」を意識してみましょう。
自己紹介という情報が情報として価値を持つためには、他者との差異を紹介する必要があります。
たとえばサークル等の新歓パーティで「〇〇大学〇年生の〜〜〜〜です。よろしくお願いします」というお決まりの自己紹介を10分も20分も聞くという体験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。このような自己紹介はすごく忘れ去られやすいです。
なぜなら、〇〇大学の〇年生は他にもたくさんいるからです。
これでは自身を特定する情報になっていません。
ご自身の趣味や普段の生活、エピソードなど、他者と差別化できる自己紹介をお待ちしております。もちろん突飛なことを持ってなければならないということではありません。意外と素材は日常にたくさんあります。
私がこれまで聞いた自己紹介で一番印象に残っているのは「〇〇です。趣味は歯磨きです。以上です。よろしくお願いします。」というものですかね。
高齢者の方と話すイメージをしておこう
話す内容について
私自身はこのボランティアを1年以上やっている他、地元でも地域のおじさんたちと交流する機会が多かったのですが、その度に、ご高齢の方と話す上で重要なことは「話す内容」よりも「話している事実」であると感じています。
ぜひなんとか話してみようという姿勢を大切にしていただきたく思います。
とはいえ、話す内容がなければ、話すのはなかなか難しいものです。
ではどのような話をすれば良いのでしょうか。
これはもちろん個人それぞれの判断によりますが、
私たちの団体においては出身地に関するトークや、洋服についてのお話などがおすすめであると紹介しています。そのような話を入り口にして話題を広げていくイメージです。
学生時代の話やこちらからのお悩み相談なども良いでしょう。
基本的に避けた方が良い話題
ご入居の方が興味ありそうな場合を除き、基本的には避けるべき話題があります。
政治や宗教、読んでいる新聞、応援している野球チームなどのセンシティブな話の扱いには十分注意しましょう。
また、ご家族のことなどのプライベートな話題や、相手の記憶を問う質問(昨日したことなど)、普段の生活の話(楽しくないわよ!と言われてしまう可能性があるため)なども避けるのが無難です。
高齢者とお話しする時の注意点
上の項で、「話す内容」よりも「話している事実」が重要であると述べましたが、究極には「話している事実」よりも「相手への思いやり」が大切です。
あまり話したくなさそうな方もおられるので、そういった方にはお話を控えめにするなどの気配りも重要です。また、接する高齢者の方々は人生の先輩でもあります。
その観点から、基本は敬語を使うことをおすすめしています。
また、耳が遠い方もおられるので、話す時は大きな声ではっきりと喋りましょう。
他にも認知症等のため、何度も同じことを話される場合も多々あります。
そういった場合も大人な対応を心がけましょう。
交流会に参加する前に知っておくべきこと
認知症について
みなさんがこれから施設を訪問し、入居者様と交流すると、認知症の方と接する機会がおそらくあります。そこで認知症について少し紹介したいと思います。
では、「認知症」と「ものわすれ」の違いは何だと思いますか?
この答えは、前者は行動自体を忘れること、後者は行動の内容を忘れることを指す、というものです。
たとえば普通の物忘れでは「何を食べたか」を忘れるのに対し、認知症の人は「食べたという事実」を忘れてしまうのです。
高齢者施設に行ってお話をすると、何度も同じトーンで全く同じ質問をされることがあります。
つまり「さっき何を言っていたのか」ではなく「言ったということ」を忘れておられるのです。何度も同じことを言われても、しっかり丁寧に返答することを心がけましょう。
当時流行っていた音楽について
入居されている高齢者の方々がおよそ全員知っている音楽があります。
それは「リンゴの唄」と「青い山脈」です。
稀に企画でこういった歌をうたうものを行ったりする場合もあります。
当時の音楽などもインプットしておくと、より交流が深まるかもしれません。
また音楽のみならず、普段の趣味などについても改めて整理しておきましょう。手芸好きの方に「手芸教えてください」というと、喜ばれたりします。

この時間を有効にするために
高齢者の方と接したりお話ししたりする中で、想像と違ったことや難しさを感じることも少なくないはずです。
また、周りの学生や高齢者施設のスタッフの方の動きをみていると、小さな気配りなどを発見できます。そのような小さな気づきを意識し、あとで記録するなどをしておくと、時間がより有意義なものになるでしょう。
弊団体のボランティアは、単日の方にも高齢者の卓に入っていたいてお話ししていただくなど、参加いただいた個人の方々の当日の裁量が比較的大きくなっています。
その分、漫然と活動するとただ時間が過ぎるだけになってしまいます。
今回の数時間の活動で何を得るのか、考えましょう。
もちろんNPO法人について知りたいとか、NPO法人の内部事情が知りたいなども大歓迎です。
参加に至るまでの流れ
参加を決めてから応募まで
弊団体で実施するイベントに参加するためには、まずアクティボより参加申し込みをしていただく必要があります。
応募後、アクティボのシステムからメールが届きますので、そこに記載されたリンクからGoogleフォームを開き、フォームに回答していただきます。
また同時にメールに記載された別のリンクから、弊団体の公式LINEの登録とお名前等の送信をお願いいたします。
LINEの登録とフォームの回答が確認でき次第、担当者から公式LINEにて応募完了の連絡をさせていただきます。
やや煩雑な手続きが必要ですが、多い時は月数十人単位で応募をいただいておりますため、内部手続き簡略化のためご理解とご協力をお願いいたします。
応募から当日まで
当日が近づきますと、公式LINEと登録のメールアドレスに、当日の集合場所と時間、持ち物、担当者の当日連絡先等を記載したメッセージを送信させていただきます。
これを参考に持ち物などの準備を行ってください。なお、訪問させていただく施設様には当日参加予定の人数を伝達しており、それに応じて1週間ほど前から先方に準備をしていただいております。やむを得ない場合を除き、1週間前以降のキャンセルはご遠慮ください。
集合場所での集合
指定された集合場所につきましたら、メール・LINEに記載された電話番号にご連絡ください。全員が揃ったのち、施設に向かいます。
なお、実施するレクリエーションの内容等は、当日お伝えいたします。
まとめ
今回は弊団体主催の交流会に参加する前に知っておくべきことと題して、さまざまなことを紹介してきました。
全体に通じるメッセージとしては、当日までに多世代交流のイメージトレーニングをしておきましょう、ということです。
そしてこの記事の中にはそのイメトレの参考となる情報をたくさん詰め込んだつもりです。ぜひこれを参考に、より有意義な活動を楽しみましょう!それでは当日よろしくお願いします。
最後までご覧いただきありがとうございました。



