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就職活動に有利?ボランティアの始め方とリアルな体験談、怪しい団体の見分け方

  • 執筆者の写真: 【NPO法人CORUNUM】 HP事業担当者
    【NPO法人CORUNUM】 HP事業担当者
  • 9月30日
  • 読了時間: 9分
ボランティアの様子


 


この記事ではボランティアをしたいけど一歩が踏み出せない、という方に向けて、ボランティアの始め方を紹介します。


また、ボランティアを始める上で注意しておくべきことや怪しい団体の見分け方、さらに就職活動も見据えてボランティアを考えているという方に向けて弊団体での事例も踏まえながら、そのポイントを紹介していきます。


ボランティア活動を始める前に考えてみよう


ボランティアの定義は?


ボランティアを始めるにあたってまず大切なことは何でしょうか。


これを考えるにあたっては、ボランティアの定義を参考にしましょう。厚生労働省の「ボランティアについて」と書かれた資料には「自発的な意志に基づき他人や社会に貢献する活動」と記載されています。


そして活動の性格として「自主性」「社会性」「無償性」が挙げられています。


まずボランティアとして体をなすためには、この自主性、社会性、無償性を考慮するべきでしょう。




ボランティア活動である必要性は?


ボランティア活動は上でも述べたとおり、基本的に無償ないしはそれに近い形で行われるのが一般的です。これは気持ち的には素晴らしいことですが、それが故に収益活動ほど持続性がないとも言われます。


アルバイトや仕事であれば、お金を稼ぐというインセンティブがありますが、ボランティアのインセンティブは各人の気持ちによるものが大きいものです。不景気に陥った場合はボランティア活動自体が下火になる可能性があります。やる気がなくなったら活動はなかなか続きません。


それぞれの人によってさまざまな考え方があると思うので、現在ボランティアをしている人も、しようと思っている人も、今一度ボランティアである意義、ボランティアをする意義を考えてみましょう。


自発的意志に基づいた活動は可能なのか


ボランティアの定義では「自発的な意志に基づき」という文言がありましたが、これは可能なのでしょうか。私がみている限り、実態はそれほど甘いものではないと感じています。弊団体では常時学生のボランティアを募集していますが、ボランティア活動に参加していただいた人たちに参加理由を聞くと、大体半数ほどが「学校でボランティアをするように課題を出された」「資格取得の上で必要」などといったものです。では、これが悪いのかというと、その判断は難しいと思います。


なぜなら、我々の活動はこのような人々のおかげで成り立っているという側面があるからです。実際、夏休みが終わった秋のこの頃、ボランティアに応募していただける人が随分と減っています。まあ、そういうものなのでしょう。


自発的意志に基づいた活動が理想であるが、現実的な観点からすれば難しいだろう、というのが私の考えです。この記事をみているみなさんも、さまざまな打算的観点を持つ人がいるかもしれないが、結果的に社会がよくなるのであればそういった姿勢での活動もウェルカムなのでしょう。 


なぜその活動をしようと思うのか考えよう


以上のようなことを踏まえた上で、ボランティアを行う際は可能な限り自分がやりたいと思える活動で、自分が必要であると思える活動を選ぶべきだと考えます。


選ぶ際にいかに自分自身が納得して選んだのかが、その後の活動の継続性や成果を高めることに繋がることでしょう。この志望動機の部分を疎かにしてしまうと、そもそもボランティア団体に入会させてもらえない場合もあります。


活動前に活動する理由をしっかりと考えておきましょう。


ボランティアは自分のためでもある


 ここまでボランティアの社会的意義から検討してきたが、自分自身に目を向けることも重要です。ボランティア活動によって心が暖かくなるからやっている、という人も我々の団体には多くいます。


また集団での活動によって、団体のまとめ方や事務的な部分を学べるというメリットもあります。新しいコミュニティができるという点も重要です。人の笑顔をみるのも嬉しいことです。自分のための活動が、自ずと他人のための活動になるのであれば、素晴らしいことでしょう。


自分自身の成長にも注目しながら、ボランティア活動を検討するのが良いのではないでしょうか。


ボランティアの始め方


さあ、ボランティア活動の意義を考えたところで、ここからはボランティアの始め方を紹介していきます。ボランティアに参加する方法として以下の3つを紹介します。


ボランティア募集サイトを使用する


アルバイトであれば「バイトル」や「タイミー」などがあるように、ボランティアにも募集サイトが存在する。私たちNPO法人CORUNUMは「アクティボ」というサイトを使用しています。


サイト上に国内最大級と書かれていることからもわかるように、さまざまなボランティアが掲載されています。アクティボは地域とジャンルから活動を絞ることができるので、興味がある分野からボランティアを探しやすいです。


はじめはこういった募集サイトで募集されている単日のボランティア活動から取り組んでみるのが良いでしょう。さまざまな活動に参加してみて、気に入ったものに継続的に参加していくという形がおすすめです。


なお、活動に不安がある人は、説明がたくさん書いてあり、活動のイメージが湧きやすいものをチョイスするのが良いと思われます。



独自の活動として個人的にボランティアをする 


何回も、ボランティア団体の中で活動することだけがボランティアではありません。私の知人に「学校に行く時に毎日3つゴミを拾う」ことを日課にしている人がいましたが、これはこれで社会貢献活動としてのボランティアであると言えるでしょう。


だが、ボランティアを本格的にやろうと思っているのであれば、まずは団体などで活動するのがおすすめです。様々な人との出会いもあるし、それによる学びもあります。複数の人が集うと社会へのインパクトも大きなものとなるでしょう。


団体のSNSや応募フォームから応募する


友人の紹介でボランティアに参加してみるといった場合も考えられます。


このような場合は募集サイトではなく、団体に直接問い合わせてみましょう。弊団体でもボランティアを随時直接受け付けています。


この記事を読んでいただいているというのも何かの縁なので、ぜひHPなどをみて気になった方はご連絡ください。公式LINEやメールで受け付けております!


怪しいボランティア団体に注意


今からボランティアを始めようと思っている人で、特に団体などによる募集が行われているものに参加する場合に注意していただきたいことがあります。それは怪しい団体にご用心、という点です。


ボランティア団体には政治的カラーの強い団体や、カルト団体が実質的に支配している場合などもあるようです。怪しいボランティアの判断ポイントを以下に示します。


NPO法人格を確認


NPOは非営利活動を指す言葉です。実はこのNPOという呼称は誰でも名乗ることができます。


このNPOに似た言葉に「NPO法人」というものがある。こちらは特定非営利活動法人といい、定款を作成したり役員を設置したりして所管庁に認証された法人格を持つ団体だけが名乗ることができます。


NPO法人として登録されていれば所管庁のサイトから名簿や定款を見ることができるので、少しでも不安な場合は確認してみましょう。


またNPO法人にも通常のNPO法人と、グレードアップしたバージョンの認定NPOの二種類があります。認定NPOであればより安心です。


なお、弊団体は認定ではなく通常のNPO法人です。私も一正会員であるが、今のところは特に怪しい団体ではないと思っています(代表・役員を含め大半が学生なので倶楽部のようなイメージ)。


なお、NPO法人だからといって絶対的な安心が確保されるかと言えば、そういうわけではありません。


過去には犯罪組織の隠れ蓑として使われたり、悪徳商法を行っていたり、実態が右翼や左翼の団体であるということもあったそうです。


常に団体の活動を客観視し、怪しいと思ったら周りの人に相談しましょう。


活動者の写真があるかどうか


実際に活動している役員や会員の写真がページ上で確認できるのかどうかは、信頼度を判断する上で重要です。顔を出すということはそれなりの覚悟が必要なことではあります。不祥事が起きた場合は社会的な責任を負う覚悟の一つの表れではないでしょうか。


少なくとも代表の挨拶などは確認しておいた方が良いでしょう。


またメディア等で団体が紹介されているかどうかも一つの判断材料です。


SNSが更新されているか


インターネットが発達している現代において、SNS等のアカウントが全くないという場合は、なかなか不自然ではないでしょうか。


その団体が実際に動いているのか、活動しているのかということを判断する上で、SNSやホームページを見ることは重要です。



就職活動とボランティア活動


ボランティア活動をしていると就職活動に強いという噂をよく聞きます。それを目的の一つとしてボランティアを始めようと思っている人もいるのでしょう。


実際はどうなのでしょうか。


現実は甘くないようだ


ボランティアをしていることのみをもって就職活動に有利であると言うことは難しいです。ボランティアは冒頭でも述べたとおり「自主性」や「社会性」が求められる活動です。


最も大切なのは、ボランティアを通して何を学んだのか、何のためにボランティアに取り組んだのか、何をしてどのような結果があったかという点なのであります。


ボランティア団体に所属することは誰にでもできるし、受動的に漫然と活動するのは簡単です。会社の採用担当もそのことは分かっているはずです。


だからもう一歩が必要になっています。


アピールポイントを作る機会だ


かといってボランティアをやっても就職活動に全く効果がないかと言われると、それは違うでしょう。少なくとも、ボランティア活動という場は、アピールポイントを作りやすい場所です。


弊団体に所属していたOB、OGもボランティアでの学びや試行錯誤、目的意識などをアピールしたのでしょう。そしてその先でどのようにその経験が生かされるのかをアピールするのです。


我々CORUNUMは就職活動に強いと言われているが、その裏には各人の熱意や活躍があります。多くの人が就職活動に至る前に団体の活動からフェードアウトしているのもまた事実です。



  

まとめ


いかがでしたでしょうか。今回はボランティアの始め方とその注意点、さらには就職活動との関連について述べてきました。


ボランティアをやっている立場としては、まずは一度やってみるのをおすすめします。さまざまな学びを得ることのできる機会となることは間違いありません。


さあ、アクティボを開いてみましょう。


最後までご覧いただきありがとうございました。


CORUNUM

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