🎨 高齢者レクリエーションに「アート」という新提案
- 【NPO法人CORUNUM】 HP事業担当者
- 5 日前
- 読了時間: 4分

こんにちは!NPO法人CORUNUMです。
皆さんはお絵描きや工作は好きですか?🖌️🎨
ここで皆さんにひとつの呼びかけを…。
レクリエーションにマンネリを感じていませんか?
「いつも同じ内容で飽きられている…」
「本当に喜んでもらえているのか不安」
そんな声に応えるのが、アートを活用した高齢者レクリエーションです。
今回は私が交流会の企画・運営時における工夫や意識している点とともにアートレクについて紹介したいと思います!
コルナムではアートを用いて世代や文化を超えたコミュニケーションを育み共生社会を目指すことを目標に様々な活動をしています。
そのため、交流会の企画を考えるときは、アート要素をどこかに必ず入れるようにしています。
写真は先日交流会で企画したうちわ作りの様子です。折り紙やカラーペン、色鉛筆など様々な素材を使って素敵な作品を完成させていました😍
どの年齢の方でも楽しめると思いますし、百均で全てそろうので皆さんもぜひ!

アートレクがもたらす5つの効果
①認知機能の活性化
色や形を扱う活動で、自ら手を動かし趣向を凝らすことで、脳を刺激し認知症予防にも期待できます。
②自己肯定感・精神的安定
「できた!」という達成感が、生きがいや前向きな気持ちにつながります。私たちボランティアはその達成感を奪うような過剰な介入にならないよう、距離感に気を付けています。
③コミュニケーションの活性化
共同制作や作品鑑賞が、自然な対話のきっかけになってくれます。お互いの作品を見てみると、本当に気分が高揚し、自然と声をかけたくなるものとなります。
④自己表現の喜び
言葉ではなく、絵や形で「自分らしさ」を表現できます。企画する際はいかに自由度が高く、自己表現がしやすい企画にできるか腕の見せどころです。
⑤施設の魅力向上
入居者や家族に選ばれる施設へ。地域とのつながりも強化することができます。
私たちの高齢者レクリエーションの特徴
①高齢者に配慮した設計
無理なく取り組める内容、安心できる道具を使用しています。
例えば、はさみを使用するレクリエーションを企画する際には、施設のご利用者様の様子から使用可能か判断したり、他の道具で代用できないかなどを考えるようにしています。
また、工程はできるだけ分かりやすいものにすることで、少しでも楽しんでいただけるように気を配っています。

②記憶や感情に触れるプログラム
懐かしい思い出、音、素材などから作品を創出します。
CORUNUMで人気の企画のひとつである、楽器作りでは中に入れるビーズの大きさや種類を変えることで自分だけの表現をすることができ、その後に童謡などを一斉に合唱することで幼少期を思い出し、喜んでくださる方が大勢います。
選曲はみんなで盛り上がることができるようにどの年齢も知っている曲にすることを心がけています。

③多世代での共創
高校生・大学生との交流が刺激と笑顔を作り出します。
私たち高校生・大学生は人生の先輩から豊富な知識や経験話を聞いたりすることができ、子どもたちからは柔軟なアイデアや刺激をもらえます。
一方で、ご利用者様(高齢者)は私たちから若さのエネルギーをもらい、生きがいを感じることができる、などとおっしゃってくれます。
このように世代を超えて交流することでお互いに利益を得ることができます。

はじめ方ガイド(実施の流れ)
準備:目的や対象を明確にし、予算や場所を調整します。
1番大事な工程だと思っているので、実際の様子をイメージしながら慎重に準備を進めます。
実施:安心して楽しめるようにファシリテート。
参加者に楽しんでもらう努力をするのは当然ですが、自分自身も楽しむことを心がけています。
振り返り:作品の展示やアンケートで成果を可視化します。
最初は予定通りにいかず、満足いく結果が得られないかもしれません。
しかし、その経験は次に生かすための大切な資料となるはずです。
よくある質問(Q&A)
絵が苦手でも大丈夫?
→ 誰でも楽しめる工夫をしています。
認知症の方は?
→ その方なりの表現が可能です。
どれくらいのスペースが必要?
→ 小規模でも開催可能です。コルナムの交流会では10人~30人規模が多いです。
まとめ:アートで心が動くレクリエーションを
アートレクは、「楽しさ」だけでなく、
生きがい・自尊心・交流を育む力があります。
単なるレクではない、その先の価値を一緒に体感してみませんか?