こんにちは!学生団体CORUNUMです。
現在CORUNUMでは、フィリピンとの国際交流を計画しています。みなさん、フィリピンと聞いて何を思い浮かべますか?バナナやマンゴーなどの果物や、美しい自然で有名なフィリピンですが、実はフィリピン最大の魅力は他にもあるのです!それは、「フィエスタ」と呼ばれるお祭り文化。陽気なフィリピン人はお祭りが大好きで、宗教的なものや、歴史上重要な出来事を記念したものなど、華やかで個性豊かなお祭りを一年中開催します。今回はそのフィエスタについて紹介したいと思います!
フィリピン最大級の祭りと言われるのはセブ島のシヌログ祭です。毎年1月の第3日曜日にセブ島で開催され、約300万人の人が集まりとても盛り上がります。
フィリピンでは人口の約9割をキリスト教徒が占めており、このお祭りでもキリストの子供時代を模したサント二ーニョという人形を称えてパレードで行進したり、踊ったりします。1521年にマゼランがセブの人々をキリスト教に改宗した際に当時のセブ島の女王にこの人形を贈りました。その後スペインがフィリピンを植民地化しようとした際、セブは火を放たれ町は全焼状態でした。そんな中、サント二ーニョだけは無傷で見つかり、セブの人達はこの人形を「奇跡の人形」として崇めるようになりました。
お祭り当日には、自分の自慢のサント二ーニョを教会へ持っていき、シヌログダンスを踊ります。また、大通りではパレードも行われます。色鮮やかな衣装に身を包んだダンサーさんたちによる華麗なパフォーマンスは見物です!パレードの前々日に行われる「クイーンコンテスト」では、女性たちはきらびやかなドレスを着てランウェイを歩きます。選ばれしクイーンには「ミス セブ」の称号が与えられ、お祭り最終日のパレードでサント二ーニョ像を持って踊り、みんなの注目の的となります。参加者たちも顔にペイントしたり、カラフルな洋服を着たりして楽しみます。
このお祭りはネグロス島にあるコロラドという都市で開催されます。「マス」は英語で「たくさんの」、「カラ」はスペイン語で「顔」を意味し、「マスカラ」には「たくさんの笑顔」という意味が込められています。毎年10月のバコロド市の創立記念日周辺で3週間かけて行われています。
お祭りでは、笑顔のカラフルな仮面と衣装を身にまとい、ストリートダンスや楽器の演奏、コンテストなどを開催します。特に、各学校や地域単位でパフォーマンスを披露し合うストリートダンスが有名です。夜はネオンでカラフルにライトアップされ、花火も打ち上がります。また、カラフルなマスクやTシャツ、マグカップ、キーホルダーなどお祭りにちなんだお土産もたくさん売られています。
しかし、そんな楽しそうなお祭りには悲しい歴史があります。1980年代、砂糖の市場価格が暴落し、サトウキビの生産が主要な産業であったバコロドは大打撃を受けました。さらに、同じ時期に地元民が乗船していた船が事故で700人もの命が失われたこともあり、そんな悲しみから元気になろうと始まったのが、このマスカラフェスティバルなのです。現在では世界中から集まった人々をハッピーにしてしまうフェスティバルとして有名です。
このお祭りはミンダナオ島のダバオ市で開催される、今年の豊作を祝い、来年の豊作を願う収穫祭です。フィリピンの多民族が一同に集結するだけでなく、国外からも多くの観光客が参加します。「カダヤワン」とは「親しい友人との挨拶」という意味で、この言葉通り、街は幸せでフレンドリーな雰囲気に包まれます。カラフルな衣装と花々、そして南国フルーツや野菜などの農作物で街中が彩られ、鮮やかな衣装でパワフルな民族舞踊が披露されるパレードも開催されます。また、ミスコンやボートレース、アニマルショーなどの沢山のイベントが予定されています。
フィリピンでは一年を通して多くのフルーツが収穫できますが、唯一全てのフルーツの収穫期が重なる8月にこの収穫祭を行います。元々は、ダパオのアポ山周辺に住む数種の民族が毎年収穫の時期に集まり、地域の名産・ドリアンを始めとする農作物の収穫のお祝いで歌ったり踊ったりして神の恵みに感謝していたところから始まったと言われています。さらに1890年代に独裁政権から独立して以降は平和的要素も加えて受け継がれてきました。
このお祭りで最も盛り上がるのは最後の2日間に行われるパレードです。1つ目は「インダク・インダク・サ・カダラナン」という各民族が鮮やかな衣装をまとい、激しい舞踊で盛り上げるストリートダンスショーです。2つ目は「フラワーフロート」です。色とりどりの花や果物で装飾されたフロート(山車)が街をパレードし、チームごとにその美しさと完成度を競い合います。
フィリピン人の悲しみから立ち直る力や、何でも楽しく盛り上げてしまう力は尊敬したいですね。皆さんも旅行先に困った時はぜひ、フィリピンに行ってフィエスタに参加し、現地の人々の温かさに触れてみるのはいかがですか?
参考文献
3つ(詳細後日)