授業で扱うジェンダー平等:SDGs目標5を自分事にするためには
- 【NPO法人CORUNUM】 HP事業担当者
- 9月23日
- 読了時間: 4分

こんにちは!学生団体CORUNUMです。
学校の授業で「SDGs目標5:ジェンダー平等を実現しよう」というテーマを
学んだことがある人は多いのではないでしょうか。
また、最近ではジェンダーについて多く目にする機会も多くなってきたと
思います。
数十年前と比べると男女に関する差別も少なくなってきたと
感じるかもしれませんが、主に海外では今も根強い差別が残っていたり
日本でも何気ない日常に潜んでいたりします。
私たち一人ひとりが日常の中でどう考え、どう行動するかに深く関わっています。
この記事では、授業で学んだ内容を「知識」で終わらせず、
自分の生活に引き寄せて考えるヒントを紹介します。
SDGs目標5「ジェンダー平等」とは?
国連が掲げるSDGs目標5は、
“ 男女平等を実現し、すべての女性と女の子の能力を伸ばし可能性を広げよう ”
政治や職場での意思決定に男女が平等に参加できること
教育や就労の機会が性別によって制限されないこと
家事・育児・介護・結婚などが「女性の役割」と
強制的に決めつけられない社会をつくること
暴力や差別、無意識の偏見をなくすこと
こうして見ると「社会的に大きな制度や文化を変える話」のように
思えるかもしれません。
ですが、その根っこには私たちの日常に潜む “小さな思い込み” があります。
「自分事」にするための3つの視点

1. 身近な日常を振り返ってみる
授業やニュースで聞いた「ジェンダーの課題」は、
実は身近な場面にも表れています。
クラスでの発言が男子中心になっていないか
部活動での役割分担に「女子はマネージャー」「男子はプレーヤー」といった固定観念がないか
家庭での家事分担が性別で偏っていないか
こうした小さな違和感に気づくことが、「自分事化」への第一歩です。
2. 将来の進路や働き方と結びつける
「理系は男子向き」「文系は女子向き」
こうした言葉を耳にしたことがある人もいるでしょう。
けれど、本当にそうでしょうか?
進路や職業の選択に性別は関係ありません。
自分の興味や得意を伸ばすためには、
まず「性別による思い込み」を外すことが大切です。
将来家庭を持つことを考えるときにも「夫は働き、妻は支える」という古い考えに縛られず、お互いのキャリアやライフスタイルを尊重し合える関係を思い描いてみることが、ジェンダー平等を自分の未来に引き寄せるきっかけになります。
最近では共働きも多くなってきたり夫が専業主夫となり妻を支えたりする家庭も
多くなってきています。
3. 言葉や態度に意識を向ける
日常の会話の中に、「女の子なんだから」「男らしくしなさい」といった言葉が
混じっていないでしょうか。
こうした表現は一見小さなものですが、人を縛る大きな要因になります。
自分の発した発言が差別的なものになっていないか常に考えてみませんか?
小さな行動から始めよう

ジェンダー平等を「社会全体で取り組むべきこと」と考えると、
スケールが大きすぎて自分にできることはないように思えます。
ですが、次のような小さな行動でも意味があります。
家庭で兄弟姉妹と家事をシェアしてみる
学校で「男女関係なく」意見交換できる雰囲気をつくる
メディアや広告を見て「この表現は偏っていないかな?」と考える
自分の中の固定観念に気づいたら、少しずつ手放していく
こうした積み重ねが、自分自身の生き方を自由にし、
同時に周囲の人の可能性も広げることにつながります。
まとめ
授業で学ぶジェンダー平等は、
「テストに出る知識」や「社会の課題」にとどまりません。
それは、私たち一人ひとりが日常でどう考え、どう振る舞うかにかかっています。
小さな気づきと行動の積み重ねが、未来の社会を変える力になります。
今日からできる一歩を、自分の生活の中に取り入れてみませんか?
次回,「SDGs 目標6 安全な水とトイレを世界中に」をテーマに,
ご紹介できたらと思います。
お楽しみに!
引用元
公益財団法人 日本ユニセフ協会 持続可能な世界への第一歩 SDGs GRUP:


