団体設立の経緯 〜Universityの考え方〜
私がこの団体を立ち上げるきっかけとなったのは、
NPO法人ハンディキャップサポートすまいるウィズの斎藤様との出会いですが、
それ以前から私は大学生活に対して漠然とした違和感を抱いていました。
「知識を得るだけではなく、それを行動に移す場がほしい」
そんな思いがありました。
私は学生時代、大学の講義やディスカッションを通じて、多くの重要なテーマについて考えましたが、
その結論が「○○が大切である」「○○を知るべきだ」といった言葉で終わってしまうことに、
どこか物足りなさを感じていました。
また、幼少期から「共生社会」や「多文化共生」というテーマに関する授業を受けてきましたが、
紹介されるストーリーはどれも当事者やその家族の声でした。
もちろん社会的マイノリティの声は重要ですが、共生社会の実現には、
その声を聴いたマジョリティが変化を起こすことも必要不可欠であり、
当事者のために周りの人が行動を起こす場、声を上げる場をつくることが重要だと考えました。
こうした経験を通じて、
「行動を起こしたい」と考える学生が挑戦できる環境を作りたいという思いが強まり、
それがCORUNUM設立へとつながりました。
団体の理念であるUniversityには、異なるバックグラウンドを持つ人々が知を結集し、
新たな価値を創造する場を提供するという意味が込められています。
共生社会に対する思い 〜UnityとUnique〜
「社会的弱者」という言葉がありますが、私はこの表現に違和感を覚えます。
誰が「弱者」と決めたのか?
それは現行の社会システムが作り出したものであり、本質的な強弱ではないのではないかと考えています。
人間はそれぞれ生まれながらにして異なる「個性」を持っています。
それらには優劣はなく、使い方や見せ方によって、強みにもなるのです
。
CORUNUMが掲げる理念、Unityには、異なる背景を持つ人々が協力し、
創発的な社会を築くことへの思いが込められています。
そしてUniqueには、多様な個性を尊重し、
社会の中でそれを発揮できる場を提供することを目指すという意図があります。
私たちは、単に「支援する」「助ける」という関係性ではなく、
お互いを認め合い、それぞれの強みを活かし合う社会を実現するために活動を続けています。
今後の展望 〜新たな挑戦と社会変革〜
私はCORUNUMを設立するにあたり、「パラダイムシフト」という概念を重要視しました。
科学史家トーマス・クーンは、「本質的な発見は、多くの場合、
その分野に新しく参入した人々によって成し遂げられる」と述べています。
異なる分野の視点を持つ「新参者」が、新たな価値を生み出す可能性を秘めているのです。
私たちが目指すのは、「新しい価値を生み出し、社会に貢献すること」です。
経済学者のシュンペーターが提唱した「新結合」の概念のように、
異なる分野や背景を持つ人々が交わることで、革新的なアイデアや社会変革が生まれると信じています。
幸いなことに、CORUNUMには、多様なバックグラウンドを持つ優れたメンバーが集まっています。
このメンバーとともに、既存の枠組みにとらわれない発想で社会課題に取り組み、
より良い未来を創っていきたいと考えています。
もし私たちの活動に共感し、「何か行動を起こしてみたい」と思ってくださった方がいれば、
ぜひ一緒に活動しましょう。ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。
長文を最後までお読みいただき、ありがとうございます。
SNSをフォローしていただいたり、他のページをご覧いただいたりすることで、
私たちの活動を応援していただけると嬉しいです。
特にInstagramでは、個性的なアーティストによる素敵な作品や活動の様子を発信していますので、
ぜひご覧ください。
NPO法人CORUNUM 理事・顧問 有山 太朗