親の老後の準備,どうすればいい?:今から知っておきたい介護とQOLのこと
- 【NPO法人CORUNUM】 HP事業担当者
- 9月9日
- 読了時間: 4分
皆さんこんにちは!NPO法人CORUNUMの品川です。
「親の老後」について皆さんは考えたことがあるでしょうか?
もし親が動けなくなったら?働きながら面倒を見る?
面倒を見てくれる施設を探す?
まだそんなこと考えなくていいと思っている人も少なくないかもしれません。
しかし、いつかは考える必要があることです。
この記事を読んで今のうちから親の老後の準備について検討してみましょう。
在宅介護ってどう?

親の介護において、最も大きな選択と言って良いことが「在宅介護か施設介護か」です。
多くの高齢者が自身が長く暮らしてきた地域や自宅に住み続けたいと願います。
そのため、ほとんどの高齢者が在宅介護を望みます。
家族である私たちもそんな願いを尊重してあげたいですよね。
では、在宅介護は実際にどうなのでしょうか?
まず、在宅介護のメリットとしては、家族だからこその支援を提供できることです。
好きなことや嫌いなことを一番理解している家族は、その人が最も必要とし望んでいる支援ができます。
他にも、毎日家族で会話ができ、認知症防止やストレス軽減にも繋がります。
では逆に、在宅介護のデメリットはなんでしょうか。
やはり、在宅介護の家族の負担は非常に大きいです。
働いていたり、子育てがあったり、別居していたり…
介護者の状況は人それぞれですが、自身の生活にプラスして介護もやるとなると休みが取れず体調を崩したり、ストレスで介護が投げやりになったりなど、いつまでも良好な介護ができるとは限りません。
施設介護ってどう?

在宅介護は一筋縄ではできません。
では、施設介護はどうでしょうか。
施設介護のメリットは家族の負担が最大限抑えられるということです。
介護に関することのほとんどを施設側が担ってくれるため、自身の仕事に全力を注げ、プライベートの休みまで満喫することができます。
高齢者としても、毎日健康的な食事が取れ、用意された様々なアクティビティを楽しむことができます。
在宅介護だと賄いきれない支援まで施設では徹底的に補ってくれます。
施設介護のデメリットとしては、お金、環境などが挙げられます。
費用は入居する施設によって大きく変わりますが、施設介護を悩む多くの家庭が金銭的な悩みで入居を考えています。
他にも住み慣れていない環境や人が原因でストレスを感じる入居者も多くいらっしゃるようです。
様々な介護の選択肢
「在宅か施設か」と一言で言っても、
実はその中にはたくさんの選択肢があります。
①在宅+介護サービス
在宅介護と言われたら介護の全てを家族が担うものと思いがちですが、家族だけでは支えきれないことを補えるサービスも増えています。
このサービスは、親の今まで通りの生活がしたいという希望と、その家族の介護をしながらも仕事やプライベートを大切にしたいという希望がどちらも叶えられるものです。
例えば、ヘルパーさんが家に来てくれる訪問介護や、昼間だけ施設に通うデイサービスがあります。
他にも、市区町村によって福祉用具の貸し出しサービスも行なっています。
②サービス付き高齢者向け住宅
これは、一見すると単なる賃貸住宅ですが、中にはバリアフリーの設備が揃っており、入居者が安全に生活ができているかを見守るサービスも備わっています。
これは、老後も1人暮らしを楽しみたいという高齢者が自身の思い描く一人暮らしを安全に実現できるメリットがあります。
人間誰しも自分の人生は自分で決めたいと思うものですよね。
この高齢者住宅は、自分自身の毎日のあり方を選択できるため、自立的な生活がしたいという願いを叶えてくれる場所です。
最後に〜親の老後の準備のために〜
このように様々な介護の選択肢があり、それぞれに異なったメリットとデメリットがあります。
この方法が一番良い!!というものは存在しません。
様々な選択肢を見極めて、要介護者とご家族にあった方法をじっくり考えてみてください。
CORUNUMが開催する交流会の舞台は、多くが高齢者施設です。交流会では利用者の方と実際にお話しできるので、ぜひ参加してみてください。
その他のブログで交流会の様子もご覧いただけます。


